井上枝利奈さんのガラス
今回のバール展でひときわ鮮やかに存在感を放っているのが、井上枝利奈さんの作品。とくに壁掛けの花入れが目をひきます。
ポットや花瓶をイメージしたこの花入れ。グリーンやオレンジのビビッドな色使いも楽しく、そのまま壁に飾るだけでも十分です。なんて斬新な花器!と、はじめて出会って以来、気になっていました。どうしてこんな花器の発想が生まれたんだろう〜と。ようやく先日、在店してくださった際にうかがうことができました。きっかけは2年前、表参道のスパイラルガーデンで行われた石本藤雄さんの「布と陶ー冬ー」という展覧会だそう。
石本さんは40年以上前にフィンランドに渡り長年、あのマリメッコでテキスタイルデザイナーとして活躍したことで知られる存在。06年に定年退職されてから、テキスタイルから陶にフィールドを移し、アーティスティックな作品を手がけています。そのひとつが、壁を飾る陶板。花やフルーツをモチーフにした作品は写真で見ると襖の引き手みたいに可愛いらしく見えますが(写真はスパイラルのサイトより引用)、平均すると40㎝程度の大きさの、まさにオブジェです。立体的な花をあえて平面で表現することで、存在の輪郭を浮かび上がらせることができるのは、長年テキスタイルを手がけてきた方、だからでしょうか。それはともかく、井上さんはこの作品展を訪れ、花をモチーフにするのではなく、実際に花を飾って壁を彩る器をつくることを思いついたのだそうです。背面にポケットのようなスペースを用意して一輪挿しのような構造で、たくさんの花を買わずとも、少しの花で十分!というのもうれしいですね。実は、私もこの展覧会で、花の陶板いいな〜と眺めたひとり。でも、眺めるだけでなく、イメージソースとなってみずからの作品をつくり出すことができるって素敵なことですよね(各4500円〜15,000円+税)。井上さんは、このほかスクエアなプレート(シマシマ20㎝角各9000円+税)やフリルのついたプレート(直径16.6㎝3000円+税)、ゼリーみたいなカップ(4000円+税)や六角皿(3000円+税)などたくさん!井上さんの作品をひとつプラスするだけで、夏らしい気分が盛り上がりそうです。
明日からのスノウドロップのランチはインゲンの豚ひき包み蕎麦ごろも/バジルソースのポテトサラダ/きゅうりとモロッコインゲンのナムル/ナスとみょうがのお汁/ニンジンごはんです。
お天気心配ですが土日は台風一過で晴れそうですよ。土曜夜9時半までのバールもご予約承り中です!
*初めてcopseにご来店の方は大泉学園駅から店までの道のりブログ→◎をご参照ください。車でお越しの方は「東大泉つばき緑地」前のコインパーキングが便利です。
*日曜のランチはお休みです。ドリンクはお楽しみいただけます。