【つくろいキノコWS】ご報告
今日は「冬のおくりもの」展にも
ご参加くださっている糸作家のソウマノリコさんの
「つくろいキノコ」のワークショップを開催。
キノコ型をした木製の道具で破れたり穴があいた服や靴下を
つくろうというもの。
ソウマさんが木工作家の方にお願いして作られている
オリジナルのキノコ型を選ぶところからスタートします。
ひとつひとつ微妙に形が違うので
自分の手にしっくりなじむひとつを選びます。
このきのこ台に穴が空いた部分を当て、
つくろっていくのですが、穴の空き方、破れ方によって
つくろい方が異なります。
大きく穴があいてしまった場合は、空いた部分にまずは経糸を張り、次に緯糸を交差させていきます。
まさに織物のように縫うことで穴が塞がるばかりか頑丈に仕上がるのです。
チクチクと色を重ねるように縫い進めると、
破れたり穴が空いて、くたびれていたアイテムが、個性を放ちはじめ
生き生きと輝き始めるようでした。
「針仕事ってごはんをつくるのと同じくらい
生活の一部なのよね」とソウマさん。
長年アパレルのお仕事をされ、洋服のデザインはもちろん、
素材の開発など幅広く洋服作りに関われてこられたソウマさんは
大量生産大量消費のものづくりから少し距離を置いて、
現在は糸作家として活動されながら、
ワークショップも活動の一環として大切にされています。
「自分でつくろった服は、これからも大事にするはず。
きっとこれからお買い物するときも、長く大事にできる服を
選ぼうと意識が変わると思います」と。
慌ただしい年の瀬に、つくろいながら
なんだか大切なことをたくさん教えていただいた気がしました。
18日(日)に「くつしたクマ」の講座を開催する際に、
こちらの「つくろいきのこ」もしていただけることになりました。
若干ですが、ご希望の方がいましたらご参加ください。
講座のご案内ブログはこちら→◎