2017.07.06|そのほか
【紀伊國展】こうのさちこ(写真)
紀伊國展の最後にご紹介させていただくのは写真家のこうのさちこさん。こうのさんは田辺市出身。東京でコマーシャル写真家のもとで修行をした後、
独立してフリーとして活動されていましたが子育てを機に帰郷。
選んだのは、生まれ育った海側の市街地ではなく、山に囲まれた龍神村でした。
「子供のときから虫が好きだったので、自然の中で暮らしたくて」。
そう言われれば、こうのさんの風景、たしかに虫の目線に近いかも!?切り取る写真は、どこかはかなさをまとい、空気感に満ちています。フライヤーに使わせていただいた山並みの写真は、
龍神村の入り口、虎が峰と呼ばれるあたりで撮られたもの。
三千六百峰と呼ばれる熊野の山々をはるか遠くまで見渡せます。会期中はこうのさんの写真も展示、販売させていただく予定。
今回、こうのさんにご参加いただくことで
圧倒的な自然によりそう暮らしのなかから、素朴で美しいものづくりが
生まれるのだと、言葉を超えてお伝えできた気がします。
訪れたことがある方はもちろん、訪れたことのない方にも
写真を通じて和歌山の風を感じていただければ幸いです。