野村亜矢さんのカップ
一日雨のふるこんな日は、中休みのような静かな一日でした。早くお知らせしないとなくなりそうなので、野村亜矢さんの作品をご紹介。野村さんは愛知県安城市で作陶されています。以前、うかがったその工房は、お母さまが営む「花と器 野むら」の隣にあります→◎。ちょうど冬枯れの季節でしたが、きっと今ごろうかがえば広々とした庭がうっそうとした森のようになっているはず。静謐な佇まいの建物には、のどかな周囲とは異なる凛とした空気が漂っていました。野村さんは美大で陶芸を学ばれた後、瀬戸の陶磁器メーカーに就職されました。「でも轆轤の作品を並べると自分ものか、誰が作ったのかわからなくて」と、独立は轆轤をやめ、手びねりで作品をつくることにしたといいます。三角や四角の高台の器も手びねりだから生まれる造形。さらに表面に細かなキズをつけ石ころのような風合いを出すのが特徴で、手の跡が残る作品は、手にもなじみよく、素朴でいながらオブジェのようです。
轆轤のように数はできませんが、手間ひまかけてつくられた作品はふたつとして同じものがなく、異なるフォルムや色彩とともに使う楽しみとなります。野村さんには来秋、個展もお願いしていますのでどうかお楽しみに!26日(木曜)、27日(金曜)はランチ営業日です。週替わりは牛すじのクッパ!