【森にいます展】榊麻美植物研究所の盆栽
「森にいます」展も終盤となりましたが榊麻美植物研究所のご紹介。
植物に囲まれたコプスは、店のなかにいるだけで気持ちよい風が吹いているような心地よさ。
大学卒業後、アパレルメーカーでディスプレイなどのお仕事をされていた榊さん。
その後、植物に関心を抱き、塩津丈洋植物研究所で2年間アシスタントとして
盆栽をはじめ、植物について学び、この春独立されたばかりデス。
学ぶ、贈る、飾る、診るをテーマに、同じ生き物として
植物と人が仲良く暮らしていくための活動を行っています。
榊さんのつくる盆栽は、小さな鉢のなかに自然が見事に映し込まれていて、
飽きずに眺めていたくなるものばかり。
しかもどれも、軽やかでスタイリッシュ。
今回ご紹介させていただいて感じたのは、植物はもちろんですが、
鉢の存在が大きく関係していると気付きました。
聞けば、陶芸教室に通ってイメージする鉢を自分で焼き上げているのだそう。
鉢は空間と植物をつなぐ大切な存在。アートでいえば額縁のような存在です。
きっとディスプレイのお仕事をされていたからこそ、鉢のデザインにいたるまで
イメージを明確に持たれて仕上げられているのでしょうね。
盆栽といっても馴染みがないので、観葉植物と同じように水だけあげていれば
大丈夫かと思ってしまいそうになりますが、盆栽に使う植物は基本的に外で育ってきたもの。
比較的丈夫なものもありますが、締め切った室内でずっと置きっ放しは、いい状態ではありません。
同じ置きっ放しにするなら、直射日光のあたらない外に置くならよさそうですよ。
どうしても手間をかけたくない、かけられない、と思いがちですが、
お世話をすることで植物に対して愛情が生まれます。
色づき始めた葉の色合い、小さな花一輪の変化に気づく。
小さな盆栽がもたらす、ささやかな変化に心がふっと和らぎそうです。
そしてもし、植物の元気がなくなったり、心配になったときは
榊さんがご相談に応じてくれるので、ぜひ勇気を出してはじめてみましょう!
〝衣食住と同じように、毎日の普通の生活のなかにもっともっと
「植物と暮らすこと」が根付いていくことを思い日々活動を続けています〟
という榊さんの言葉は、そのままコプスのお店の目指すところと
ぴったり合う気がして、今回ご紹介させていただけたことを
あらためてうれしく思っています。
盆栽と木の器が絶妙に調和して、今回の会期中は「居るだけで癒されます」と
長居してくださる方が続出です。
残すところ数日となりましたが、植物に囲まれたコプスに遊びにきてください。
「森にいます」展初日のご紹介はこちら→⚪︎