中坊優香展〜祈りの器
本日から中坊優香さんの個展が始まりました。いつものアイテムを仕舞い、白と銀彩のみの中坊さんの器を置くと、静謐な空気が流れ始めました。ボウルやコーヒーカップなど新作もありますが、東京での初個展は定番を中心に見ていただきたいという中坊さんのご意向で、輪花や鉢シリーズといった普段使いにぴったりの器中心のラインナップです。以前、楕円型の大きな輪花器を購入いただいた方も来店され、同じものをもうひとつご購入。こんな風に、使ってよかったと言われるのが、一番うれしいですね。銀彩は、まさに銀器のように鈍い光を放って、聖なる気分を盛り上げます。
初めて来店される方から、アクセスをお問い合わせいただくことが多いので、簡単にご説明。電車の場合……大泉学園駅南口を出て、線路沿いの道を石神井方面に。踏切のある、餃子の満州の角を右折し、直進。学芸大付属の正門に突き当たったら、学校のフェンス沿いに歩いていただき直進してください。バス通りを歩く方法もありますが、この道が一番近いと思います。バスの場合……上石神井、もしくは西荻、吉祥寺から大泉学園駅行きに乗り、「上石神井第五住宅前」下車、徒歩約5分。駐車場について……専用の駐車場はありません。バス通りの石神井台3丁目の交差点のローソン向かいと、交差点を渡ったところ木村耳鼻咽喉科の隣にコインパーキングがあり。そこから徒歩5分ほどです。
土日は中坊さんをお迎えして皆様のお越しをお待ちしています。
料理講座のご報告
狭い店内の真ん中にテーブルを置いて、はるさんのマクロビ料理講座を開催。まずはるさんから、マクロビオティックの簡単な解説があり、そのあとテーブルで野菜やお米の洗い方にはじまり、切り方、炒め方など調理法を丁寧に教えていただきました。間近で実演してくださるので、切ったり炒
めたりという作業ごとにふわりと香りも漂って、店全体がキッチンみたい。マクロビは陰陽に始まり、理論的な考えに基づいていますが、「直感を大事に」というはるさんの言葉が印象的でした。
最後は皆で試食会。醤油だけで味付けしたきんぴらの甘さに驚いたり、昆布と干し椎茸でダシをとったみそ汁に感動したり。歩き始めた小さな子どもたちも、この時ばかりはおとなしくママの膝でじっとしてました。皆さん、今日から料理の仕方が変わりそう〜。いつも勢いで作ってたけど、もっとじっくり作らないと、とため息まじりの感想が多かったですが、とても勉強になったと満足そう。はるさん、ありがとうございました!
お誕生日会
9月25日は息子、ソラトの誕生日。いつものように大好きな近所のお友達にお祝いをしていただきました。みんなで料理を持ち寄り、ごちそう三昧。今やcopseお菓子部長として活躍の、しのぶさん手製のバースデイケーキに、子どもたちも目が釘付け。生後2ヶ月で通い始めた、子育てスペース「はらっぱハウス」で出会って以来、2歳になる頃まで毎月のようにこんな風に集まり、料理を囲んで一緒に過ごしたものです。おっぱいを飲ませながら、やがて食べこぼす子どもに振り回されながらの日々も今は昔。あっという間に4歳です。素晴らしい仲間との出会いが店にまで発展するなんて想像もしてなかったけれど、なんて楽しい出会いを与えてくれたのだろうとつくづく子どもに感謝です。ひとつ哀しいできごとは、メンバーのひとり、さとさんが引っ越しすること。はなちゃんを5月に出産する前から、放射能を懸念して関西に疎開していましたが、安心して安全な場所で暮らしたいと京都に新天地を求め、急遽来月引っ越すことに。まだ20代の若さながら、ぶれることなく静かに意思を貫く彼女には日頃から教えられることが多々ありました。なにより、もうすぐ5歳のふーちゃんは、休日はいつも一緒に遊ぶソラトの大事なお友達。初めての親友と呼べる存在でした。ぽっかりと穴があいたような気持ちになりそうだけれど、知人もいず、何の縁もない新しい土地で生活をはじめるさとさんを応援したいと思います。
中坊優香展
台風一過。過ぎ去れば一瞬のできごとでしたが、凄まじい威力でした。森に行くと枝葉が散乱して、なかには根こそぎ倒れた大木も。大木が風雨に揺らされ、枝を落とした様子を思うと、いかに強い台風だったかと痛感します。 来月ですが10月6日(木曜)〜10日(月曜)まで中坊優香さんの個展をさせていただきます。中坊優香さんが作陶する多治見も水害のニュースが流れたので心配しましたが、とくに問題なく、最後の窯入れをされているとのことでした。中坊さんの器に出会ったのは、半年ほど前のことですが、自分の世界感をきちんと持って、丁寧にものづくりをされている方だと思いました。まず石膏で型をつくるところから始める器は、どれも使いやすく、道具としての機能を備えながら、凛とした美しさがあります。器は常設していますが、東京で初めての個展ということで、新作を含めた渾身の作品が揃いそうです。
明日のランチはお彼岸にちなんで、おはぎを用意する予定。小豆と黒ごま、きなこの3種のおはぎに、冬瓜のあんかけ、花おくらのフリッターなどを考えています。森は木々が散乱していますが、折れた枝葉が清々しい芳香を放って、思わず深呼吸したくなります。お散歩ついでにおこしください。
料理講座、午後の部追加します。
はるさんのマクロビ料理講座ですが、定員の7名に達したところ、さらにお申し込みをいただき、午後の部を追加することにしました。13時〜15時。内容は同じです。お申し込みいただいた方には、小さなお子さん連れの方が多く、改めて食生活を見直したい、野菜をおいしく食べたいと思い受講されるようです。味覚は3歳までに完成されるといいますし、家族の健康を守るためにも生活の基本となる食事は大切にしたいものです。
猛暑続きの一週間。今日も暑くなりそうです。ランチはココナッツグリーンカレーに、冬瓜のスープやサモサ、ルッコラのサラダなどを添えて。暑さで疲れた身体をじんわり元気にしてくれる料理を考えています。
料理講座のお知らせ
5月から始めた日曜カフェも早、4ヶ月に突入。ランチを楽しみにしてくださる方も少しずつ増え、うれしい限りです。満足のいくレベルにはまだまだ至らないものの、料理教室をして欲しい、お菓子の作り方を教えて〜とうれしいご要望をいただくことも。ただ、お菓子スタッフ含め、まだまだ勉強中。私など料理教室に通ったこともなく、唯一行ったことがあるといえば中田はるさんの体験料理教室くらいです。ただ一回ですが、わずかな調味料で、じっくりゆっくり煮るだけで野菜がこんなにおいしくなるんだ!と目からうろこがぼろぼろ落ちる貴重な経験でした。今回教えていただくのは、いずれもシンプルな料理ですが、野菜をおいしくいただくためにも知っておきたい、マクロビの基本が凝縮されています。
日時/9月28日(水曜)10時30分〜12時30分 参加費/2000円(材料費込み、レシピつき) 定員/7名 内容/玄米ご飯、きんぴらごぼう、かぶと油揚げのみそ汁の作り方を教えていただきます。講座後は昼食を兼ねた試食会を行います。
お申し込みは直接、店頭もしくはお電話、info@copse.bizにお申し込みください。
【作家紹介】厚川文子さん
土器を思わせる素朴な力強さを漂わせながら、洗練を備えた存在感あふれる器を制作。
手びねりによるフォルムも素晴らしく花器やプレートなど、どの作品も
オブジェ感にあふれています。
1975年 埼玉県さいたま市生まれ。
1997年 和光大学人文学部芸術学科。
2004年 多治見市陶磁器意匠研究所を卒業。
2005年 初個展を開催。
現在までに日本各地で個展、グループ展などを開催。
現在岐阜県多治見にて制作。
<copseでのご紹介>
2016年4月「花器のある暮らし」展→⚪︎
2015年9月「お茶の時間」展→⚪︎
秋の気配
二週間の夏休みもあっという間に終わり。気がつけば空にはうろこ雲、夜は鈴虫が鳴き始め、季節の移り変わりを感じます。海へ山へと出かけ、充実の日々でしたが、みなさまお変わりませんでしょうか?昨日はお洋服を扱わせていただいていているヤオイタカスミさんの個展にうかがいました。新潟•長岡は初めて訪れる場所でしたが、大宮から新幹線で1時間。色づきはじめた田園を眺めていると、あっという間。川べりのギャラリーmuanは、現代アートを扱うギャラリーで、グラデーションを描くように展示されたヤオイタさんの洋服が、まるでオブジェのように異彩を放っていました。聞けば、洋服はもちろんハンガーまで自作なのだとか。ヤオイタさんは淡いパープルのワンピース、ギャラリーオーナーの立見さんはショートヘアに白を着こなして。その素敵な装いに、思わず私も白いノースリーブのワンピースを購入。残り少ない夏を楽しみたいと思いました。個展は28日の日曜まで、お出かけください。
夏休み
8月11日(木曜)〜8月21日(日曜)の2週間、夏休みをいただきます。次の営業は25日(木曜)です。猛暑の日々が続きますが、どうかみなさまご自愛ください。また月末お会いできるのを楽しみにしています。
ちゃが馬七夕
遅くなりましたが、8月7日のちゃが馬七夕にお越しいただきありがとうございました。またしても雨……。井のいちを彷彿とさせました。ちょうど降り始めたのが準備をはじめる時間で、出店者は全員集合。雨天中止の予定ではありましたが、雨が止み次第やろう!と宮司さんがご判断。でもこの雨がなかなか止まない。涙。その間、神社の電話は鳴りっぱなしだったそうで、結局準備もままならぬまま、雨があがると待ちかねたように人の波が押し寄せ、てんやわんや。copseは、麺3種「雑穀と根菜のジャージャー麺」「豆乳のゴマだれ麺]「冷製パスタ風トマト麺」、ご飯2種「トマトガーリックライス」「黒豆のおにぎり」、アラカルト「ラタトゥイユ」「車麩のスパイシー唐揚げ」「加藤さんちのサツマイモスイーツ」、お菓子「ブルーベリースコーン」ほか、と盛りだくさん。が、準備とダンドリ悪く、ご迷惑&お見苦しい点が多々あったかと思います。申し訳ありませんでした。浴衣姿でお迎えしたかったのに、ようやく着替えたのは終了間近の8時ごろ。ほとんど顔を上げる暇もありませんでしたが、copseオリジナルの甚平さんで来てくださった方々の姿に癒されました〜ありがとうございます! 写真は知人が送ってくれたもの。各店のテーブル脇に笹を立て、看板変わりに店名やメニューをお知らせするのも風情があってよかった。全面的にご尽力いただいた宮司さんからは「これから毎年の行事として開催したい」とうれしいお言葉。石神井の夏のお祭りとして盛り上げていきたいですね。
ランチプレート
多治見の中坊優香さんにお願いした、ランチプレートができました。さっそく器に合うメニューを考え先週の日曜にお出ししたのは、パセリご飯の野菜南蛮のせ、きゅうりとめかぶの甘酢和え、かぼちゃのコロッケ、インゲンの胡麻和え(写真、反時計回り)。これにモロヘイヤのとろとろスープをプラスして。キュートな中坊さんのごとく、彩り豊かな美人プレートを目指したのですが、野菜南蛮のパプリカがグリーンしか残ってなかったり、どうも色合いに乏しく反省。でもこの大きさ(直径23cm)は少しずつの盛り合わせるのにもほどよく、とても使い勝手いいですね。器が新しくなると、料理のイメージも変わるし、器のおかげで以前よりもランチっぽく、まとまり感が出たような気がします。次回こそ、器も料理もぴったとハマるようがんばります!
なお、勝手ながら次回の8月7日の日曜カフェは、夕方から氷川神社の「ちゃが馬七夕」のため、カフェの営業は15時で終了させていただきます(店は17時半まで通常通り)。さらに8月11日(木曜)〜21日(日曜)の2週間は夏休みをいただく予定。申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
8月7日は七夕まつり
石神井氷川神社で8月7日(日曜)に七夕まつりが催されることになりました。5月に行なわれた「井のいち」の集まりがあり、その席で急遽決定したもの。この地方(大泉•石神井地区)では七夕に、茅(ちがや)を刈ってきて、オスとメス1対の馬を編み、季節の農作物と共にお供えするという習慣があり、旧暦前後となる8月7日に行なわれいたそうです。今年はちょうど日曜。この伝統行事をお祭りとして楽しもうと提案してくれたのは、石神井氷川神社の若き宮司さん。茅で編む馬が、訛って“ちゃが馬”と呼ばれたことから、「ちゃが馬七夕」と命名して、当日は、宮司さん直伝のチャガ馬のワークショップや、井のメンバーによる屋台をはじめ、神楽殿のライブが行なわれる予定。ちょうど16時〜20時の開催なので、copseは小腹を満たしていただけそうなゴハンものを用意したいと思っています(現在試作中)。浴衣をお持ちの方はぜひ、着替えていらしてくださいね。着付けができない、面倒、という方は15時半〜17時まで、社務所で着付け師さんがきてくれるので、それを利用するという方法も(着付け料300円)。着替えスペースも用意していただくので、自転車で来て神社で着替えてもいいですね。梅雨が明けた旧暦のほうが星も見える確立が高く、7月7日より七夕にふさわしい気がします。どうかお天気に恵まれますように。
開催日時/8月7日(日曜)16時〜20時 場所/石神井氷川神社(練馬区石神井台1-18-24) *着付けサービスは15時半〜17時(ご利用の方は浴衣や下着など一式ご持参の上おこしください)。 *雨天中止
入荷情報〜秋谷茂郎さんの器
オープン当初から扱わせていただいている陶芸家の秋谷茂郎さんの新作が届きました。今回のおすすめは、青彩の器。粉引を得意とするいつもの作品とは異なる印象ですが、静かな青は、まるで静物画のように深い色合いで、夏は涼しげに、秋は情緒豊かにテーブルに映えそうです。八寸皿のほか、小鉢もあります。もうひとつ、心待ちにしていたのが、しのぎのカフェオレボウル。以前、個展にうかがったときに購入したお茶碗が気に入り「これでカフェオレボウルを作っていただけませんか?」とお願いしたのは、忘れもしない3月11日の朝。その後4ヶ月を経てようやく完成! お茶碗よりひとまわり小振りの、手にころんとなじむ可愛いカップができました。さっそく「朝食用のスープカップにちょうどいい」と購入してくださる方がいたりで、うれしいですね。私が作ったわけではないけれど、なんとなくそれに似た気分。秋谷さんの器は、一見シンプルで控えめだけど食卓で存在感を発揮して日々大活躍。他にもカレーやシチューにも使える深皿&小鉢、湯のみやお茶碗、急須など多数入荷しているので、ぜひご覧ください。
ストリングラフィ夏編
先日の「ストリングラフィ夏編」のご報告。
2月に続く2度目の公演。今回は1歳前後の小さな子どもたちが中心だったこともあり、大型絵本を使ってお話と音楽やさまざまな音を組み合わせた内容にしていただきました。『ガンピーさんのふなあそび』や『おつきさまはよるなにをしているの』の絵本のセレクトも素晴らしく、糸と紙コップというシンプルなストリングラフィから表現されるさまざまな音で、お話の世界にぐいぐい引き込まれました。ストリングラフィは本来、たくさんの糸を使って複数で演奏を行なうので、一人で演奏できる音は限られているそう。そのなかでバリエーション豊かな音とお話で構成を考えていただき、1回目よりもさらにパワーアップした内容で公演してくださったもっちーさんに感謝です。
今日の日曜カフェはカレーが登場。ひよこ豆のカレーをメインに、きゅうりとキウイのガスパチョ、大根カツ、枝豆のサモサ、トマトの黒酢和え。デザートは冷製ココナッツ汁粉です。日ざしの強い日中は出歩くのも気後れするほどですが、お越しいただけると幸いです。
箸置きができました。
子ども茶碗を作る陶芸家•大隈美佳さんの個展の際に、ワークショップで行なった箸置きができてきました。ネコやうさぎ、ゾウといった動物に混じってなぜか電車!?もあったりしますが、それはご愛嬌。どれも表情豊かな作品に仕上がっています。土をこねて作る作業も楽しいものでしたが、焼き上がってくると作品らしく見えてまたうれしいものです。いろいろトラブルがあったりで、紆余曲折の末にようやくできた箸置きは、ことのほか愛おしく見えます。大隈さん、どうもありがとうございました!
こちらの写真は日曜カフェのもの。3色の手鞠寿司やショウガを利かせたかぶら蒸し、トマトの煮浸し、タマネギのかき揚げなど好評いただきました。夏バテしないようにしっかり食べてしのぎたいものです。
梅雨明け
いよいよ梅雨も明けて夏本番!早くも夏バテぎみの日々なので、さっぱりとしたものが食べたい気分です。明日のランチは、キュウリと大根、新しょうがの手毬寿司と、玉ねぎと桜エビのかき揚げ、ゼンマイと芽かぶの甘酢和え、トマトの煮浸し、空豆入りかぶら蒸しの予定です。デザートはお米アイスの煮りんご添え。涼みに来てくださいませ!
日常の道具
夏じたく展が終了しました。最終日の日曜カフェは大盛況。うれしいことですが、猛暑のなかお待ちいただきましたお客さま、申し訳ありませんでした。伊藤さんの器は冷製パスタ風の稲庭うどんに盛り付けて。トマトの赤がひときわ鮮やかに美しく映えました。そのほか、じゅんさいを合えたキウイとキュウリのスープも伊藤さんの器で。最終日には、一度購入いただいた方が「追加で購入したい」と再び来店されるケースが目立ちました。家に帰って使ってみたら、思った以上に器も料理もきれいに見えてもっと欲しくなった、とのこと。確かに、カフェでも使わせていただくごとに器の魅力に気付かされ、お借りした器も手放したくない気持ちになるほど(笑)。見た目以上に使って美しい、というのは“日常の道具”という視点でものづくりをされている伊藤さんの思いがカタチに現れている証拠でしょう。これみよがしに存在を主張する“作品”に仕上げるのではなく、使われてはじめて完成する、そんな使う人に余地を残した控えめで誠実な作品は、伊藤さんのお人柄にも現れている気がします。ガラス器は終了後も少しですが、継続して扱わせていただく予定です。
来週13日(水曜)は、「夏じたく展」番外編として“ストリングラフィ”の読み聞かせイベントがあります。11時〜は1組、13時半〜は2組まだご予約可能です。前回も好評をいただきましたが、奏者のもっちーさんは参加いただく方の年齢に合わせて内容や構成を考えてくださっています。現在のところ1歳前後の方が多いため、大変恐縮ですが2歳くらいまでのお子さんとお申し込みいただけると幸いです。
七月
七月に突入したばかりなのに、早くも夏バテしそうな日々。 夏じたく展も明日までとなりました。明日の日曜カフェは、伊藤さんの器でカッペリニー風の稲庭うどん、そのほかじゅんさい添えのきゅうりとキウイのスープ、にんじんサラダのオープンサンド、アスパラ&エリンギのコーンミール焼き、イカとフキのナムプラー炒めを予定しています。今日はまた、秋田から野菜が到着。子なす、空豆、エリンギ、アスパラ……。一部は、店頭で販売させていただきます!
浴衣と甚平
「夏じたく展」がはじまって以来、お店の雰囲気は一変。 初めての方には「着物のお店ですか?」とたずねられるほど、浴衣や甚平さんのディスプレイが目をひきます。当初から子ども用の甚平さんは予定していましたが、思い切って大人の浴衣もご用意することに。保育園や幼稚園で夏のイベントに、お母さんも一緒に浴衣で出かけたほうがしっくり合うし、何より子どもにとってもより印象深く記憶に刻まれるはずだと思ったのでした。今どき浴衣は、着物としても着こなせる縞や格子柄といったシンプルなものが人気のようですが、盆踊り大会や花火大会といった夏のイベントには、紺や白地に柄を染め抜いた古典的な浴衣が似合う気がします。半幅帯でさらりと着る浴衣は着付けも簡単で、ビギナーにもおすすめです。期間中、店に立つときはできるだけ着物を着るようにしていますが、ただでさえ小さな店で身動きしずらいのではないか、暑さに耐えられるだろうかと心配しましたが、意外と大丈夫。先日の日曜カフェではさらに割烹着を重ね着しましたが、それほど暑さは感じず、むしろ帯をすることで体の中心が決まるので、動作にぶれがなくなる気がします。子ども用の甚平さんも女の子用が数少なくなりましたが、今日少し入荷の予定。日曜までの短い期間ですが、あとしばらく「夏じたく展」をお楽しみください。
うつわのチカラ
日曜カフェのランチは、伊藤さんの器に稲庭うどんをメインに、イブリガッコの巻物、とんぶりを合えた“ふわっ豆”の豆腐、ミズとイカの炊き合わせ、野菜の天ぷら。器を手にした瞬間から、思わずほれぼれと見とれた大鉢は、うどんとじゅんさいを盛り付けると一層美しい。つくづく、器は料理を盛り付けて完成するのと教えられました。器がいいと、手の込んだ料理をする必要がない。食材も同じく、素材が良ければ必要以上に手をかけずとも十分魅力を堪能できる。いつもあれこれ目新しい料理を作ることばかりを考えていましたが、“素”のチカラを再認識させられました。 来週はこの器で冷製パスタ風の稲庭うどんを作ってみようと思います。気泡の美しいこの器には赤が似合う気がします。