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2018.08.08

【9月のイベント】森のめぐみ〜加藤育子(木工)+榊麻美植物研究所(盆栽)
<9月14日(金)〜22日(土)>

木工家の加藤育子さんと、榊麻美植物研究所の二人展を2年ぶりに開催いたします。
加藤さんは静岡・藤枝で木こりのご主人が伐採した山の木を使って
日常使いの道具を手がけています。
ボウルやプレート、カッティングボード、カトラリーなど、その作品は様々。
乾燥させる前の生木の状態で加工するのが特徴で、成形後に乾燥させることで
独特の歪みやフォルム感に富んだ作品をつくり出します。
一方、榊さんの盆栽は、雑木や下草を組み合わせながら、小さな鉢の中に
森の情景を閉じ込めて、心和む作品を手がけます。
盆栽を作るだけでなく、空間に飾ることや「診る」ことにもこだわって
植物とともに暮らす楽しみを提案しています。
お二人の作品が溶け合うのは、きっと自然への深い思いが通じているからでしょう。
展示はもちろん、それぞれワークショップもしてくださいますので是非お楽しみに!IMG_6670

「森のめぐみ〜加藤育子(木工)+榊麻美植物研究所(盆栽)」
9月14日(金)〜22日(土)*会期中無休
加藤さんの工房探訪記はこちら→
榊さんの工房探訪記はこちら→

<在店予定>
榊さん:9月14日、15日(盆栽のご相談にも応じてくださいます)
加藤さん:9月16日

<ワークショップ>
9月15日(土)11時〜/14時〜
「秋の森をつくろう」講師:榊麻美
参加費4000円〜(選ぶ鉢や植物によって若干異なります)
これから訪れる秋を楽しむ盆栽づくり。鉢や植物など組み合わせを楽しみながらオリジナルをつくりましょう。

9月16日(日)13時〜/15時〜 参加費2500円
「木のスプーンをつくろう」講師:加藤育子
天然のヒノキを削ってスプーンをつくります。加藤さんの山の話も楽しみにご参加ください。

2016.09.27

【森にいます展】加藤育子さんの木工

会期も半ばになりましたが「森にいます」展ご参加の、加藤育子さんの作品のご紹介。
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加藤さんが制作されているのは静岡・藤枝市。
きこりのご主人が伐採した木を使って、作品をつくられています。
今回は、藤枝の奥地の鎮守の森の一部で伐採された
山桜の木をつかった作品を中心に制作してくださっていますが
どの作品がどこで伐られた木でつくったか、すべてわかるそう。
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木工作品の多くは、木を乾燥させてから制作しますが、
加藤さんは乾燥させる前の生木を使うのが特徴。
旋盤という機械にかけて木を挽くと、水分を多く含んだ樫は水しぶきのような
樹液が飛び散り、桜の木はピンクの樹液がしたたり落ちるそうです。
まさに伐採後も木は生きているんですね。
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その後、乾燥を経て自然な歪みやフォルムが生まれますが、
このような工程で作られた木の器はおどろくほど軽いのも特徴。
大きくうねった年輪が、そのままアクセントとなって存在感あふれる
作品になっています。
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白っぽい木肌は樫の木、赤みを帯びた器は桜。
樹種によって異なる風合いがそのままデザインとして
楽しめるのが木の器の魅力です。
大きなボウルにサラダをたっぷりと、パスタやフライも合いそうです。
フルーツボウル感覚でインテリアに飾っても素敵ですね。
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今回の展示では、これまで加藤さんの器を求められてきたリピーターの方も
たくさんお越しいただいていますが、一度手にすると吸い込まれるように魅了される
不思議な力を備えた器の魅力をあらためて実感。
ひとつひとつ異なるフォルムもまた、一期一会のよろこびとなります。
伐られることで木は、ひとつの命を終えますが、こうして素晴らしい作品になることで
あらたな役割を果たす。加藤さんは自然の循環の一端をに担っているのだと気付かされます。
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両手で抱えるほどの大きな器からお箸まで、
生命力に満ちた作品が、まだまだたくさんそろっています。
ぜひ10月1日(土)の最終日までお越しいただけましたら幸いです。

「森にいます」展初日のご紹介はこちら→⚪︎

2016.09.26木工

【森にいます展】加藤育子さんのスプーンづくり

あいにくの雨のなか「森にいます」展スタート。
初日は加藤育子さんが来店くださり、
スプーンづくりのワークショップを行いました。
キャンセル待ち続出の人気ワークショップ!
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荒削りしたスプーンからひとつひとつ選んで
小刀で削っていく作業。危ないので手袋もご用意くださいました。
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みなさん、もくもくと没頭しつつ、仕上げにやすりで削ると
丸みを帯びた美しいスプーンができました。
蜜ろうを塗ると、しっとりと木目が浮かび上がって風合いよく仕上がります。
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この蜜ろうも、加藤さんが杉の丸太をくりぬいて
自然に近い状態で養蜂しているミツバチの巣がらから採ったもの。
山の命をいただいて、大切に引き継ぐという
加藤さんのものづくりへの思いを改めて実感しました。
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最後にいただいた、その蜂蜜の味わいもまた格別。
「こんなにフルーティで濃厚な蜂蜜食べたことない!」と
大いに盛り上がりました。
貴重なひととき、加藤さんありがとうございました。

2016.09.21

【企画展】明日から「森にいます」展!

いよいよ明日から加藤育子さん(木工)と榊麻美植物研究所の
「森にいます」展はじまります。
静岡から加藤さんの作品が到着しましたー!!
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大きなボウルから、プレート、カッティングボード、なんと
コプスのロゴを象ったような家型の箸置きまで、
充実のラインナップ!
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加藤さん、先月の展示でも早々に完売されて
手持ちの作品がほとんどなくなったほど。
しかも、保育園児のおぼっちゃまが体調崩されたりと、
限られた制作時間でこんなにも素晴らしい作品を
ご用意くださったと思うと感激です。
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午後、榊さんが西東京市のアトリエからスーパーカブで到着。
特製のカブは荷台に木製の箱がついた搬入仕様。
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これで都内近郊ならどこでも運べるそうです。
スーパーカブも榊さんが乗るとおしゃれに見えるから不思議ですね。
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盆栽も実がなったものや色づき始めたものなど秋の気配。
そしてそして、榊さんの盆栽をプラスすると
木が生き生きと輝き始めたように見えました。
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「森にいます。」というタイトルにふさわしい展示になりそうです。
明日22日は加藤さん在店くださいますので、
ぜひ山の話を聞きながら、お気に入りの器を見つけてください。

<森にいます〜加藤育子(木工)+榊麻美 植物研究所(盆栽)>
9月22日(木)〜10月1日(土)*会期中無休
▪︎「秋を楽しむ盆栽づくり」講師/榊 麻美
9月24日(土)11時〜/14時〜 参加費3000円

2016.08.31

【企画展】森にいます〜加藤育子(木工)+榊麻美 植物研究所(盆栽)
 <9月22日(木・祝)〜10月1日(土)> 

9月の企画展のお知らせ。
木工作家の加藤育子さんと、盆栽家の榊麻美さんの展示を行います。
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加藤さんはきこりのご主人が伐採した木を
乾燥させる前の生木の状態で旋盤の機械にかけ
存在感あふれる作品を手がけています。
ときに木の皮をそのまま残し、虫食いの穴さえ生かした
作品は木の風合いにあふれ、どこまでもダイナミック。
仕上げは、野生に近い状態で飼育している
日本ミツバチの巣がらを精製した蜜蝋で。
そこには「山の命を引き継ぎたい」という思いが込められています。
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今回は、人と植物の関わりをテーマに活動する
榊麻美さんの盆栽たちとともに、秋の気配が漂い始めた
森を散策するような気分で楽しんでいただける展示になりそうです。
お二人のワークショップも予定していますので
ぜひお楽しみに!

加藤さんのご紹介ブログ→⚪︎

<「森にいます」加藤育子(木工)+榊麻美 植物研究所(盆栽)>
9月22日(木)〜10月1日(土)*会期中無休

▪︎「ヤマザクラでスプーンをつくろう」講師/加藤育子
9月22日(木)11時半〜/14時〜 参加費2500円
*ただいま満席となりました。キャンセル待ちのみ受付中です。
▪︎「秋を楽しむ盆栽づくり」講師/榊 麻美
9月24日(土)11時〜/14時〜 参加費3000円
*いずれも税別。お申し込みはcopse まで。

2016.03.31木工

【作家紹介】加藤育子(木工)

加藤育子さんが制作されているのは静岡県藤枝市。
古い平屋の一軒家の納屋を改装して工房にしています。
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藤枝は焼津市や静岡市に隣接した内陸の街。
富士山を背景に北部は山々が連なっています。
加藤さんのご主人は藤枝の森林組合に所属する木こり。
山を守るため、木を伐採し森を再生するため植林するのが仕事です。
加藤さんは伐採された木が、そのまま使われることなく山に置かれる様子を見て
「伐られた木を使えるものにして山の命を引き継ぎたい」という
思いに駆られ、木工訓練校に通うことからはじめたそう。
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「樹齢700~1,000年の木を切る現場に立ち会ったとき、
年輪は細かく縮れ、古木は中心が空洞化し、力がかかった部分は
鈍い輝きを放っていました。誰にも作れない自然が作り出す美しさ。
でもキケンだからと伐られ捨てられるばかり。
自然に畏敬の念を持ちながら、きこりさん達の仕事に敬意を払い
木と向き合う仕事がしたいと思いました」。
そして加藤さんは伐採された木を生木のまま旋盤にかけ、プレートやボウルに仕上げます。
木工作品の多くは何年も乾燥させてから加工するのが通常。
生木のまま旋盤の機械にかけると、水分の多い樫は水しぶきが上がり、
桜からはピンク色の樹液がしたたり落ちるそうです。
山の命をいただく・・・山への感謝の気持ちが、
存在感にあふれた力強さを宿した作品を作り出すのです。
仕上げに使うのは、野生に近い状態で育てている日本ミツバチの蜜蝋。
養蜂まで手がけることで、山の恵みを丸ごと作品に託します。
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藤枝を訪れたとき、山に連れていただきました。
山肌を縫うように曲がりくねった道をいくつも走ると、
ぽっかりと目の前が広がる尾根に出ました。
急斜面に立つと遠く駿河湾まで見渡す、絶景が広がります。
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道路から離れたこんな現場では、伐り出された丸太を
みずから背負子(しょいこ)に背負って
細い山道を何往復もしながら運び出すのだそう。
想像するだけで大変な作業です。
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もうひとつ連れていただいたのは、山あいの小さな神社。
昔から集落の人々に守られてきたシンボルのような存在の
鎮守の森を伐るという仕事では、ヤマザクラをはじめ
樹齢を経た木々がたくさん伐り出されました。
地域で大切に守られた木が、新たな命を宿し、生活を彩り長く愛される器となる。
悠久の時を超えて今、こうして使うことのできる幸せを実感します。
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