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2018.07.05陶器

【小さな器展】ご参加作家紹介

いよいよ7月!
小さな器展が目前となりました。
今回ご参加いただける3名の陶芸家と、2名のガラス作家のご紹介。
コプス初登場の斉藤幸代さんは、「型打ち」と呼ばれる手法で器を手がけます。IMG_4293よく見ると、多彩な模様が凹凸でびっしりと描かれているのがわかります。
あえて手のひらにおさまるほどの小さな器の中に美意識を閉じ込めたところに、
独自の世界観がぎゅっと凝縮され、より魅力を極めているように思えます。
キルンワークを手がけるオオタ硝子研究室も、コプス初。IMG_4291初めて拝見したのは数年前、太田良子さんが主宰するひとり研究室ですが、白衣姿で対応されていたのが印象的でした。
少しずつニュアンスの異なる小さな作品は、数々の実験の末に生まれたもの。
一見、ラフなようで細やかな表現力に目が釘付けになりました。
これまで関東での展示の機会も数えるほどだそう。
いつかご紹介したい!という思いがようやくかなって嬉しいです!IMG_4306岩手県で作陶されている関口憲孝さんはシンプルながら、料理が映える器づくりに定評があります。
なにげなく(失礼!)購入した小鉢は、気がつけば我が家で活躍度ナンバー1!
フォルム感、サイズ感など、つい毎日手に取りたくなるのです。
今回、小さな器展を開催するにあたりきっと暮らしに馴染む小さな器を作ってくださるはず!と
ご参加をお願いした次第です。
九谷の伝統に新風を吹き込む樋山真弓さんも、コプスで人気が定着。IMG_4300古典とモダンの両方の魅力を備えているところが魅力です。
この展示のために新作もご用意してくださるそうでちょっとワクワクしています。IMG_4301最後になりましたがキルンワークで透明感あふれる作品をつくる八木麻子さんは
すっかり人気作家としてご活躍ですが、やわらかな色使いやお花のモチーフは
可愛らしさの中に気品が備わって、いくつになっても手にしたいと思わせます。
今をときめく5名の作り手が、小さな器ならではの魅力を余すことなく伝えてくださるはず。
どうか楽しみにお越しくださいね。

<小さな器〜手のひらの豊かな世界〜>
7月14日(土)〜21日(土)*会期中無休

陶:斉藤幸代、関口憲孝、樋山真弓
ガラス:オオタ硝子研究室、八木麻子

イベント「小さな器と暮らそう」→●
日時:7月14日(土曜)19時〜

お話と料理:柳本あかね(「茜夜」店主)
参加費:¥4000+tax
お申し込みはメールアドレスと携帯電話を添えて
info@copse.bizにお願いします。

2018.06.07

【7月の企画展】小さな器〜手のひらの豊かな世界〜
<7月14日(土)〜21日(土)>

7月は小さな器をテーマにした器展を行います。
食いしい坊なので、ちょこちょこいろんな料理をつまむのが好き。
だから食卓には小さな器がちまちま並びます。
どん!と大皿に盛り付けても結局、料理ごとに器に取り分けることが多々。
美味しいものを少しずついただく幸せ。
小さな器が並ぶ食卓はとても豊かな気がします。IMG_4289「大は小を兼ねる」と思いがちですが、さにあらず。
小さな器は組み合わせも楽しく、個性豊か。
副菜が多い食卓には小さな器が思っている以上に
活躍するということもあり、かねがね小さな器の企画をあたためてきました。
何より手のひらサイズの中に個性がぎゅっと凝縮されて、
とても大きな広がりを感じるのです。
今回の展示では、五寸を目安に小さな器をご紹介します。
考えてみれば器は今も、寸法で表されることがほとんどで、
慣れないと五寸って一体何センチ??と戸惑う人も多いはず。
この尺貫法と呼ばれる寸法は、身体感覚から生まれた尺度。
一寸は親指の幅と同じでおよそ3㎝、
親指と人差し指を広げた長さは「咫(あた)」と呼ばれる
約5寸=約15㎝の大きさだから、手に馴染むのも当然。
道具として日々の暮らしに調和する器をつくる作家の多くが
今も寸法を基本にものづくりをしているというのは
とても理にかなっていること。
「立って半畳、寝て一畳」と言われる日本の住まいと同様、
身体感覚と美意識が、器にも根ざしていると気づかされます。7月
今回の展示に、ご参加くださるのはガラスと陶の5名の作家さん。
今回初めてコプスでご紹介の斉藤幸代さんは、
「型打ち」と呼ばれる型で、凹凸で多彩な模様を描きます。
キルンワークを手がけるオオタ硝子研究室の作品は、
シンプルながらどこかいびつな表情が、なんとも言えず魅力です。
そのほか、白磁を主に手がける関口憲孝さん
九谷の伝統に新風を吹き込む樋山真弓さん、パート・ド・ヴェールで透明感あふれる作品をつくる八木麻子さん
素晴らしい作家さんにご参加いただけ見応えのある展示になりそうです。
小さな器の楽しみ方を教わる小さなイベントも予定しています。
ぜひお楽しみに!

<小さな器〜手のひらの豊かな世界〜>
7月14日(土)〜21日(土)*会期中無休
陶:斉藤幸代、関口憲孝、樋山真弓
ガラス:オオタ硝子研究室、八木麻子
こちらのブログでも作家さんのご紹介をしています→

イベント「小さな器と暮らそう」→
日時:7月14日(土曜)19時〜
お話と料理:柳本あかね(「茜夜」店主)
参加費:¥4000+tax

お申し込みはメールアドレスと携帯電話を添えて
info@copse.bizにお願いします。

2018.06.06陶器

【入荷情報】樋山真弓さんの器

九谷焼の本場、石川県能美市で作陶されている
樋山真弓さんから器が届きました。IMG_4079今年1月からご紹介させていただいている樋山さん。
コプスのラインナップには珍しい色とりどりの絵付けが特徴ですが
ご紹介当初から大変好評をいただいております。
完売したアイテムのほか、新たな入荷アイテムも。
樋山さんは7月の「小さな器展」にもご参加いただく予定ですので
どうか楽しみにしてくださいませ。


樋山真弓さんのOnline shopへ >>

2018.02.07陶器

【作家紹介】樋山真弓さん(陶)

新たに陶芸家の樋山真弓さんの作品をコプスでご紹介させていただくことになりました。
樋山真弓さんは九谷焼の本拠地、石川県能美市で作陶されています。
うかがったのは大雪のあとが街のそこかしこに残る1月の晴れた日。
遠望する白山連峰が美しいグラデーションを描くなか、
朝日に照らされた残雪がきらきら輝いていました。IMG_2699「冬は曇った日が多くて、こんな晴れた日は珍しいんですよ」と樋山さん。
樋山さんは、金沢市生まれ。石川県九谷焼技術研究所本科を卒業後、
伝統を引き継ぎながら新しいものづくりを追求する窯元「九谷青窯」に4年間勤務され
2014年に独立。子育てをしながら、自宅兼工房で作陶されています。IMG_2715住宅街の一角にあるご自宅は、裏側がすぐ雑木林。
ろくろ台のすぐ正面に山の景色が広がり、まさに自然と一体の空間。IMG_2703ふと顔をあげれば森の中!なんて幸せな環境なんでしょう!IMG_2704九谷焼は艶やかな色づかいが目をひく色絵陶磁器。
呉須で下絵付けをしたあと、赤、黄、緑、紫、紺青の通常九谷五彩と呼ばれる釉薬で
上絵付けを行い彩色豊かな作品に仕上げます。
陶器は、素焼きと本焼きの2度焼き上げるのが一般的ですが、
九谷は下絵と上絵と釉薬をほどこすたびに焼き上げなければらならいと初めて知りました。
その複雑な技法から生まれる重厚な色彩美は、食卓でもひときわ映える存在です。IMG_4756成形から焼成まで、すべて一人で手がける樋山さんが得意とするのが絵付け。
花鳥や山水などの古典的な文様や、普段の暮らしのなかからモチーフを考えます。
さまざまな色を重ねて仕上げるから、さぞ図案の検討に時間をかけるのかと思えば、
「実際に器に描いてみないとわからないから、図案は紙切れにさっと描くだけ」と
思うまま筆を進めて仕上げるのだそう。IMG_2710伝統の魅力を備えながらときにキュートに、ときにモダンに。伸びやかな絵柄はそんな
自由な発想と感性から生まれるのでしょう。
古九谷をはじめ優れた先人の作品を身近に、現代の感覚で仕上げる樋山さんの作品は、
ひとつひとつ異なる個性を放ちどれも魅力的!hiyamaシンプルな器が多い食卓に極彩色の器は気後れしそうですが
ことのほか寒さのしみる今年はコントラストが楽しいこの彩りに気持ちがいやされます。
夜が長い北欧でマリメッコのテキスタイルが人々の暮らしを彩ったように
グレートーンの空に包まれるこの地だから、独自の色彩感覚が生まれたのかもしれません。
そんなことを思いながら、待ち遠しい春にぜひ、使っていただきたい器です。


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