【かごとバッグ展】筒井幸彦さんの山ぶどうかご
明日から「かごとバッグ」展いよいよ始まります!
ただいま、設営真っ最中。
かごとバッグの洪水に溺れております。汗
夏のおでかけやバカンスにぴったりのアイテムを集めた今回の企画、
なかでも圧倒的な数と存在感で異彩を放っているのが山ぶどうかごです。
かご好きの憧れといえば山ぶどう。
まさにキングオブかご、かごの王様にふさわしい風格が山ぶどうにはあります。
筒井さんは長野駅からバスで1時間ほどの山里にくらしています。
かごをつくるのはもちろん、山奥にツルを採りに行くところから手がけています。
山ぶどうのツルは北国の、クマが暮らす山奥にしか自生しないそう。
ツルといっても直径10cm程度の太い幹のものもあり、高い木の上まで
巻き付いたツルを木に登って伐り落とします。
ツルは外皮と内皮を剥がしますが、きれいにはがせるのは
梅雨時期の3週間程度。この時期に1年分の材料を確保するため
伐採と皮を剥がす作業に追われます。
そんな大変な思いをしながらも、丈夫で、どんな重いものを入れても
切れることのない山ぶどうは生活の道具として昔から珍重されてきたのです。
筒井さんのかごは、節や曲がったところをうまくいかして
おおらかに仕上げているところが魅力。
山の命をそのまま大切にいただきたい、山ぶどうの魅力を余すことなく
伝えたいという気持ちが、作品を通して感じることができます。
磨けば磨くほどに増す光沢も魅力。
自分で育てるように、長く愛用の山ぶどうを探しにきてくださいね。
【企画展】「旅に出よう〜かごとバッグ」展
< 7月14日(木)〜7月23日(土) >
梅雨空の日々が続きますが、気持ちは夏!
バカンスの予定は決まりましたか?
コプスでは7月「旅に出よう〜かごとバッグ」展を開催します。
旅のお供にしたいバッグや、おでかけしたくなる自然素材のかごなど、かごとバッグがずらりと揃います。すべてcopse初登場のアイテムばかり!どれも語り出したら止まらないほど、こだわりと魅力を秘めたアイテムばかりなのですが、それはまた追って。
さらにtottoさんのフードイベントやフットマッサージなど、イベントも開催しますので、ぜひ楽しみにきてくださいね。
「旅に出よう〜かごとバッグ」展
会期/7月14日(木)〜7月23日(土)*会期中無休
参加作家/筒井幸彦(山ぶどうかご)、竹内啓子(あけびかご)
am(帆布リュック)、ardem su o(布、皮革、かごバッグ)、nadowa(カメラバッグ)
▪︎7月17日(日)「tottoさんの旅ごはん」11時半〜15時
料理家のtottoさんが、旅をイメージしてオリジナルんメニューをご用意くださいます。どんな旅ごはんが登場するかお楽しみに!
▪︎7月20日(水)「いにしえフットケア和ぐ」のフットケア 11時〜16時
いにしえからの知恵を生かした手わざ法で、筋肉に負担をかけることなく本来のしなやかな身体に戻すフットケア。2つのコースのうちからお選びください。
①角質ケア(¥2500+レデュサー代¥900)。ミニマッサージも追加可
②ひざ下マッサージ(¥3000)
詳細及びお申し込みは店頭およびcopse <info@copse.biz>にお願いいたします。
【作家紹介】筒井幸彦(山ぶどうかご)
かご好きの憧れといえば山ぶどうかご。
かごのなかの王様、キングオブかごというべき風格を備えています。
見た目は一見、地味な(失礼)蔓の籠ですが、使い込むほどに
鈍い光を放ちながら艶やかに変化する姿は、街角で出会えば思わず振り返るほど。
ブランドものに匹敵するお値段ですが、生活道具を超えた唯一無二の魅力があります。
そんな山ぶどうのかごをつくるのが長野県中条に暮らす筒井幸彦さんです。
筒井さんは山ぶどうの蔓を採取するところから、蔓を剥ぎ、かごに編みあげるまで
すべての工程をみずかなら手で行っているのが特徴です。
山ぶどうはその材料を手に入れるのが至難の技。
北国の山奥にしか自生しておらず、何十メートルもの高い木の上まで
巻きつくようにしてつるを伸ばすのが特徴。
山師のように木に登り、ときには10センチを超える太い枝を落としながら作業します。
しかも、かごに使えるのは外皮を剥いだ内皮のみ。
この剥ぐ作業は水分が多い梅雨時の3週間しかできないため
一年分の材料を手に入れるため、なんども山に入ります。
山ぶどうの実を食すクマの住処も近く、クマと遭遇する危険も。
そんな大変な思いをしながらも、どんな重いものを入れても丈夫で折れることのない
山ぶどうは昔から珍重されてきたのです。
筒井さんのかごは、節や曲がったところをうまくいかして
おおらかに仕上げているところが魅力。
細かく緻密であるほど価値があるとされる山ぶどうかごですが、
節や曲がったつるも生かしながらざっくりと編むことで
のびのびと天を目指して蔓を伸ばす山ぶどうの魅力が伝わって
なんともいえないおおらかな気持ちになるのです。
なんといっても磨けば磨くほどに増す光沢も魅力。
ぜひ育てるように愛用できる、山ぶどうかごを見つけてください。