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2011.12.14

SARAXJIJIの洋服

熊本の工房、SARAXJIJI(サラジジ)さんのことを紹介したいと思いつつ早半年。はじめて扱わせていただいたのは夏ものでしたが、あれよあれよという間に完売して、ご紹介の機会を逸しました。はじめてSARAXJIJIのリサイクルコットンのカットソーに袖を通したときの、肌にしっくりなじむやわらかな素材感はちょっと衝撃的でした。リサイクルコットンとは、紡績のときに出る不均一な糸や落ち綿のことで、通常は廃棄される素材。再加工することでこんな気持ちのよい素材に変身することに驚かされますが、捨てられる素材から魅力ある洋服づくりをされる活動にも共感します。リサイクルコットンのほか、リネンやガーゼなど、どのアイテムも素材へのこだわりが感じられます。しかし素材の魅力をいかに引き出すかは料理人の腕次第。デザインを手がける野田ひろみさんは、インテリアの仕事を経て洋服のデザインに関わるようになったそう。着心地の良さはもちろんのこと、日常着として活躍するのは、デザインの基本に生活や空間があるからでしょう。“暮らしの道具”をテーマに衣食住をトータルで提案したいと考えるcopseと通じるものを感じます。洋服はもちろんですが、リネンの割烹着や手触り抜群のキッチンクロス、子供服と幅広いラインナップも魅力。どれもついつい触れていたくなるテクスチュアを備えて、身につけるたびにうれしい気持ちになるものばかりです。ニュアンスのある色合いもよく、ぜひ実際に見て、手で触れて魅力を確かめてください。

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